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実は、大家さんはいつでも倒産体質なのです
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2013.02.08 Friday 08:02
実は、大家さんはいつでも倒産体質なのです
2月3日に父親が亡くなりました。
喪主として、お通夜、お葬式を済ませ、
あっという間に5日経ちました。
今のところは、やっと落ち着いたという感じです。
大家さんは大丈夫ですよ。
この言葉は、
絶対安心という枠組みの中での言葉です。
いいことばかりを言っている大家さん。
成功体験ばかりを語っている大家さん。のんびり構えている大家さん。
しかし今や大家さんは、いつ破綻してもおかしくない時代に、突入している可能性があります。
大家さんが破たんすることは日常茶飯事と考えておく必要があります。
不動産賃貸業が利益をあげる仕組みはそれほど複雑ではありません。支出以上に収入を増やすこと。
しかし一般の会社と違って不動産賃貸業において、
収入を増やすことは口で言うほど容易ではありません。
人口減だけでなく、日本全体の地位が下がっています。
新築アパートは増えているが、人口が増えないのであれば、収入を増やすことは至難の業です。
人口が減っている中でも、利益を維持しようと思えば、
賃料を今まで以上に高くしなければならない。賃貸業は国内がダメなら海外があるとはならない。
物件の供給過多に陥った日本は、むしろ市場全体が縮小していく運命にあります。
不動産投資はそもそも倒産体質です。
借り入れをして不動産投資ができることが倒産体質です。
じっとしているだけでは、賃貸ビジネスは、
破綻に向かって進んで行ってしまうのです。
本物のビジネスしか生き残れなくなったのかもしれません。
この傾向は将来も続いていきます。もはや規模をどんどん拡大する時代ではなくなっていると思います。
埋まらない空室を抱えて苦心しているとき、
新たに、他の物件に空室が発生してしまう時がある。
この空室が三つ、四つと同時に重なったときに、
いっぺんに経営が苦しくなります。ビジネスは、とにかくキャッシュを手元に置くということです。
ビジネスを戦争にたとえると、キャッシュは食糧に当たり、
戦場での敗因は食糧の欠如によるもの以外にないでしょう。
キャッシュはビジネスにおいて食糧と同じで、
これがないと始まらない。
破綻する大家さんには、まずキャッシュがなくなってしまうことです。
だからといって、キャッシュを積み上げるのに借金に頼るのは、
危険で特に中小、弱体大家さんでは愚の骨頂です。
破綻する大家さんの多くは、空室が重なってしまった結果、資金繰りに生き詰まってしまうのですね。
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