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貸借対照表の書き方 一般用
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2009.12.04 Friday 10:44
貸借対照表の書き方 一般用について
貸借対照表 不動産所得用の書き方はこちら
青色申告決算の手引きの(一般用)について貸借対照表は事業用の資産と負債の現在残高を、
一覧にした表です。
2月15日〜3月15日に税務署へ提出する貸借対照表は、
前年の12月31日の残高を作成します。
貸借対照表は、資産と負債の各勘定科目の残高を、貸借対照表という表に記入したものです。
即ち、各勘定科目の現在残高のことです。
貸借対照表の左側に資産、右側に負債の額を記入します。
資産と負債を比べて資産のほうが多ければ、
債権超過で健全ですが、負債のほうが多ければ、
今度は、債務超過となってしまいます。
資産と負債を比べて資産のほうが多ければ、差額が青色申告特別控除前の所得金額になります。
この金額は損益計算書で計算した、
青色申告特別控除前の所得金額と
同じ金額になります。
また、貸借対照表の資産の部の合計金額と、
(負債の部の合計金額+青色申告特別控除前所得金額)の
金額は同じになります。
借方と貸方に同一金額を記入するから、借方と貸方は一致するのは当然です。
借方と貸方に同一金額を記入することを複式記入といい。
複式記入で記帳された帳簿を複式簿記といいます。
棚卸資産の期首残高は、
損益計算書の期首商品の金額と同じです。
棚卸資産の期末残高は、
損益計算書の期末商品の金額と同じになります。
貸借対照表の土地については取得価格を記入します。
土地は 固定資産評価額(路線価の90%程度)でも認められます。
不動産購入時の建物と土地の按分方法事業主貸勘定は貸付金勘定と同じ資産勘定で、
貸借対照表の左側の資産の部に表示します。
事業主借勘定は借入金勘定と同じ負債勘定で、
貸借対照表の右側の負債の部に表示します。
この勘定科目を立てて処理すると個人用と事業用のお金を、
しっかり区別することにつながります。
元入金は期首は期首の資産の総額から、
期首の負債の総額を差し引いて計算します。
元入金は期末と期首は同じ金額をそのまま記入します。
元入れ金を間違って期末の資産総額から、
期末の負債総額を差し引くことのないように注意します。
繰り返しになりますが、複式簿記で記帳すると全ての取引を借方と貸方に2要素に分けて仕訳をして、
表の左側の資産と右側の(負債プラス青色申告特別控除前の所得金額)、
は同じ金額になります。このように資産と負債の勘定科目の残高を、
貸借対照表という表に書き入れたものです。
左側の合計金額と、右側の合計金額は必ず一致します。
貸借対照表の左側の資産の部は、お金がどんな財産に、使われているかを表したものです。
貸借対照表の右側の(負債プラス青色申告特別控除前の所得金額)は、
お金を どこから調達したのかを表しています。
仕入商品などの購入代金のうち未払部分の金額を、買掛金として、
仕入商品以外の資産を購入したときの代金の未払い分である、
未払金と区別します。
前受金とは 年末までに納品していない商品について
先に受け取った売上代金です。
貸借対照表の負債になります。
預り金は従業員への給料支払い時に一時的に預かった
源泉所得税や社会保険料などです。
貸借対照表の負債になります。
貸倒引当金は期末に前年度分は全額繰戻したうえで
期末において新たに繰り入れた金額を負債計上します。
なお事業主貸以外の資産と事業主借以外の負債は、当期末の金額が翌期首へ繰り越されますが、
事業主貸と事業主借は相殺されて元入金に算入され、
翌期首の金額はゼロ円からスタートします。
つまり、
次の年の期首元入金=前年末の元入金+今年度の所得金額
+事業主借−事業主貸というようになります。
いわゆる、
今年の元入れ金は、前年の元入れ金に、前年の営業成績を加えたものになります。
これを、本年の元入金(貸借対照表の元入金の期首と期末)に、記入します。
翌々年も、このやり方で元入金を出していきます。
元入れ金の額は、去年と今年では違うということです。
1年づつ計算されますので、つまり1年づつ金額が、ずれてくるわけです。
2年目以降の貸借対照表は
前年度の貸借対照表の12月31日の勘定科目の期末残高を、
全て今年度の1月1日の期首残高に転記します。あとは、初年度と同じやり方です。
基本的に前年度までに使った勘定科目と、
同じものを使い、前年度までになかった勘定科目だけ、
新たに付け加えていきます。
一般用の貸借対照表の勘定科目は、だいたい決まっています。
現金、預金、売掛金、棚卸資産、
建物、車両運搬具、備品、
買掛金、借入金、事業主貸、事業主借、元入金などが主なものです。
繰り返しになりますが、
事業主貸は、生活費などで家に入れたお金と、
家事分として必要経費から除いた金額を記入します。
事業主借は、家計から受け入れた金額です。
最後に、金融機関から借り入れ可能な貸借対照表は、元入金がプラスになっていることですね。
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